頭痛とは
頭痛にも、いろいろな種類があります。
大別すると「一次性頭痛」と「二次性頭痛」です。
一次性頭痛とは、「頭痛もちの頭痛」で、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛が一次性頭痛三兄弟です。
二次性頭痛とは、「原因のある頭痛」です。なかには「命にかかわる頭痛」もあります。
その代表は落雷のように突然襲う「くも膜下出血」です。
いままでにない頭痛が現れたら、かかりつけの先生に相談してください。突然の頭痛の場合は、すぐに脳神経外科や神経内科に受診してください。
原因
ここでは、一次性頭痛のみ解説していきますが、頭痛があってそれが二次性頭痛の場合は、命に関わりますので、まずは医療機関にて、二次性頭痛ではないことの確認をしておくことが重要です。
①偏頭痛
偏頭痛は頭の中の血管が広がりすぎて炎症を 起こして、その血管の広がりすぎと炎症により分泌された発痛物質が三叉神経を刺激して痛みを感じるとされています。つまり自律神経の状態的には副交感神経が異常に興奮して交感神経の働きが弱くなりますのでアレルギー的な炎症を起こしている状態です。また、副交感神経の異常な興奮は体の排泄活動を活発にしすぎるので、吐き気がしたり、時には嘔吐も引き起こします。さらに、感覚神経が過敏になりすぎるため、光や音や痛みに対して過剰に反応して、オーロラ状のモノが見えたり,テレビの音でも頭に響いて痛みを感じたり、階段を登ったぐらいの心拍の上昇でも頭に痛みを感じたりします。
偏頭痛は左右片側の頭が痛くなると思われがちですが、両側性の痛みが出る場合もあります。
②緊張型頭痛
緊張型頭痛は偏頭痛ほどの発作的な痛みはなく、我慢できる程度の痛みで、後頭部中心の鈍痛を感じるケースが多いとされています。すぐに治るケースもあれば、何日か続くケースもあります。
自律神経の状態的には偏頭痛とは反対に交感神経の働きすぎによります。偏頭痛の要因が血管にあったのに対し、緊張型頭痛は首や肩の筋肉の硬直にあります。長時間のデスクワークの姿勢による肉体的ストレス、不安や心配事などの精神的なストレスにより筋肉が硬くなると、血管も圧迫され血流が悪くなります。血流が悪くなると、血流悪化により分泌された発痛物質も代謝できずに痛みをダラダラ感じます。
③群発性頭痛
群発頭痛は半年から2-3年(平均1年)ごとに起こり、一度起こるとしばらくの間(1ヶ月から2ヶ月)毎日続きます。群発頭痛という病名は、群発地震のように、ある期間に集中して頭痛が起こるところからつけられました。頭痛が毎日起こる時期(群発期)以外には頭痛は起こりません。
頭痛は1日に1-2回起こることが多く、特に就寝後1-2時間後の夜間の決まった時刻に起こることが特徴です(約6割の頭痛が夜間に起こります)。
多くは一側性で、前頭部から眼窩にかけての頭痛です。その痛みは「目の中をドリルでえぐられるような」と表現されるほど激しい痛みで、15分から3時間持続します(平均1時間持続)。また、頭痛側の結膜充血、流涙、鼻づまり、鼻水、まぶたの腫れなどを伴います。
原因ははっきりしていないとされていますが、就寝後に発生することが多いことや、結膜の充血、涙、鼻水、まぶたの腫れなどのアレルギー的な症状の併発を考えると、副交感神経の異常興奮との関連があると想像できます。
きづき接骨院での解決のポイントと施術のながれ
偏頭痛と群発性頭痛においては、副交感神経を抑えて、交感神経が相対的に上がって働くように、自律神経の調整を行います。
緊張型頭痛においては、首や肩の筋肉の硬さや動作痛などを検査し、整体で筋肉をほぐし、吸い玉で血流を促進してあげることで対応しています。また、吸い玉は最新の専用の機械にて髪の毛のある頭にもかけることができます。
きづき接骨院からお伝えしたいセルフケア
偏頭痛と群発性頭痛については、朝の早起きと午前中に太陽の光を浴びながらの運動をすることで交感神経を働かせて、結果的に副交感神経を抑えることにつながります。頭が痛いからと一日中寝ているのは逆効果になります。手と足の薬指の爪のきわをモミモミマッサージすることでも副交感神経を抑えられます。
緊張型頭痛については、肩や首のコリをほぐすように、足湯や全身浴にて血液循環の促進とコリを感じる箇所にセルフケア用のシリコン製の吸い玉ソフトカップで吸引したりすることでケアできます。