営業時間:10時~12時/15時~20時 定休日:火・木

ブログ

「動けるカラダ」はケガを遠ざける!—関節可動域とスポーツ傷害の意外な関係とは?

スポーツの現場で起きるケガ——足首の捻挫、膝の靭帯損傷、肩の脱臼など。その多くは「可動域不足」が密接に関わっています。

■ データが語る!関節可動域と受傷率の関係

実際に、2016年のアメリカのスポーツ医学ジャーナルに掲載された研究によると、股関節の内旋可動域が不足しているアスリートは、ACL(前十字靭帯)損傷のリスクが
なんと2.5倍に増加するという報告があります。

また、肩の可動域が制限されていた野球投手では、1シーズンあたり44%高い肩・肘の受傷率が記録されました(Wilk et al., 2011)。

これらの事例が示すのは、**「動かない関節ほど壊れやすい」**という事実です。


■ どうして可動域が狭くなるとケガをしやすいの?

可動域が狭いと…

  • 他の関節が代償動作を行い、不自然なストレスがかかる
  • 筋肉の伸張性が低下し、瞬発的な動きに耐えられない
  • バランス能力も低下し、転倒やねじれによる外傷のリスクが増す

つまり、可動域は“動作の余白”。この余白がないと、体は限界を超えて動かざるを得なくなり、故障へとつながるのです。


■ 今すぐできる!可動域改善&ケガ予防のセルフケア3選

以下に紹介するのは、関節可動域を広げ、ケガを予防するための簡単で効果的なセルフケアです。特別な道具も必要ありません。

① 股関節のダイナミックストレッチ「ワールドグレイテストストレッチ」

  • 両足を前後に開き、肘を床につけるように深くしゃがみこみます。
  • 胸を開いて上体をひねる動作で股関節・脊柱・肩関節まで一気に可動域UP。
  • 朝のルーティンやウォーミングアップに最適!

② 肩甲骨はがし「壁タッチエルボーリーチ」

  • 壁に背をつけて立ち、肘を曲げて両腕を90度に。
  • 肘と手の甲を壁につけたまま、上下にスライド。
  • 肩甲骨の柔軟性と肩関節の安定性を高め、投球やラケット競技に効果大!

③ 足関節の可動域改善「アンクルロック解除ストレッチ」

  • 壁に向かって立ち、片膝を壁に近づける。
  • 踵が浮かないように注意しながら、膝を前に押し出す。
  • 捻挫予防・ジャンプ動作の改善に有効!

■ まとめ:ケガ予防の鍵は「よく動く関節」だった

スポーツにおいて、パフォーマンスの伸びしろとケガのリスク管理は表裏一体。その中心にあるのが「関節可動域」です。

そしてここが重要なポイントです。
これらのセルフケアはアスリートだけでなく、デスクワークが多い人、シニア世代、日常生活でカラダが固まっていると感じるすべての人にも有効。

よく動くカラダは、健康な人生の基礎。
だからこそ、今日からでも始めてみませんか?
あなたの関節は、まだまだ動けるはずです。

スポーツを楽しみたい人はきづき接骨院でフィジカルケア!